骨粗鬆症治療の服薬遵守ツール

習慣の大切さをお伝えしたい!!という所長。
当研究所では不定期に習慣に関する医学論文を紹介しています。
今回のテーマはこちら。

骨粗鬆症治療の服薬遵守ツール:システマティックレビュー

要約

背景・目的

- 骨粗鬆症治療の服薬遵守の不良は、効果を減少させ、骨密度を低下させ、骨折率を上昇させるため、信頼性の高い実用的なツールが必要。
- このシステマティックレビューの目的は、骨粗鬆症治療の服薬遵守測定ツールを見つけ、その適用性を評価すること。

方法

- PubMed、Embase、Web of Science、Scopusデータベースで、骨粗鬆症の服薬遵守の測定方法とその関連キーワードを検索し、選別していった。
- 4つのテーブル(直接法、式、アンケート、電子法)が設計され、選ばれた記事に対してNewcastle-Ottawa理論評価スケール(NOS)による評価が行われた。

結果

- 3821件の論文が見つかり、その中で178件が選別基準を満たした。
- 骨粗鬆症の服薬遵守を測定するための直接法、薬局の記録、アンケート、電子法、錠剤計数の5種類が行われた。
- 薬局の記録を基にした薬剤所持率(MPR)が最も一般的に使用されていた。
- アンケートでは、Morisky Medication Adherence Scaleが最も使われていた。

結論

- 実際には骨粗鬆症治療の服薬遵守の測定には直接法や電子法が最も正確だが、高価であるため、アンケートが最も利用されている。

文献紹介

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37286664