キンシャサにおける昆虫の消費に影響を与える個人と集団の要素
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キンシャサにおける昆虫の消費に影響を与える個人と集団の要素:パイロット研究
要約
背景
- 世界中で300人以上が伝統的な食事の一部としてまたは飢餓の際に食用昆虫を摂取している。しかし、昆虫を人間の食物として受け入れることに対する一部の消費者の態度は、その摂取の主な障害である。本研究は、食糧危機と不足の文脈でコンゴ民主共和国キンシャサ市における食用昆虫の消費に焦点を当てている。
方法
- 本研究では、個人(態度、知覚された制御、意図)および集団要因(主観的規範)が昆虫の消費に影響を与える感情要因や消費の文脈について調査した。計60人の参加者を対象に実施した計画行動理論に基づいた半構造化インタビュー調査を行った。
結果
- 結果は、昆虫の消費が研究地域では一般的な実践であることを示しているが、その頻度は参加者の昆虫の摂取に対する肯定的な態度や手に入れやすさなど個人に関連する要素によって影響を受けることを示している。昆虫の消費はまた、家族や友人などの集団的要因にも影響を受けている。昆虫の味、家族の摂取、栄養摂取、習慣、特定の部族への所属などの文脈要因は、より多くの消費に関連している。恐怖、昆虫の特徴、食用種に対する知識の不足といったネガティブな感情は、消費の減少と関連している。
結論
- 結果から、特定の態度を変えることに焦点を当てた介入策の実施の必要性が示唆されている。