『ラマダン中の断食が学童のストレスレベルに与える影響を可用性のあるAIが明らかにする』

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『ラマダン中の断食が学童のストレスレベルに与える影響を可用性のあるAIが明らかにする』

要約

背景・目的

- 論文は、断食が数世紀にわたり多くの文化で行われており、ライフスタイルのメリットとして報告されているが、食事習慣とパターンの大きな変化には、ホルモンやサーカディアンリズムのいくつかの変化が伴う。
- しかし、学童におけるストレスレベルの変化についてはあまり報告されていない。
- この研究の目的は、学童の断食中のストレスレベルに与える影響を、可用性のある人工知能(AI)を用いて測定することである。

方法

- 29人の学童(13〜17歳、男12人/女17人)にFitbitデバイスを与え、断食開始の2週間前、断食期間中の4週間、断食終了の2週間の間、彼らのストレス、活動、睡眠パターンを分析した。

結果

- この研究では、断食中のストレススコアには統計的に有意な差がなく、12人の参加者ではストレスレベルの変化が観察されたものの、全体的には変化が見られなかった。

結論

- この研究は、ラマダン中の断食がストレスに直接的なリスクを伴わず、むしろ食事習慣と関連している可能性があり、また、ストレススコアの計算は心拍変動に基づいているため、断食が心臓自律神経系に干渉しないことを示唆している。

文献紹介

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37387020