ある施設の従業員を対象とした喫煙者の調査
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ある施設の従業員を対象とした喫煙者の調査:傾向スコアマッチングを用いた横断研究
要約
背景・目的
- 喫煙はさまざまな疾患のリスク要因と報告されています。日本では、2015年12月以降、厚生労働省が短期労働ストレス質問紙(BJSQ)を実施していますが、喫煙との関係に焦点を当てた報告はほとんどありませんでした。私たちは、鹿児島大学のスタッフを対象に医療健診を受けた喫煙者の現状を調査しました。
方法
- 2021年5月と6月に健康診断を受けた2,478人のうち、喫煙の有無を報告した2,237人を対象にしました。健康診断とBJSQの結果、および喫煙者(n=139、6.2%)の背景を調査しました。性別、年齢、飲酒習慣、脂質異常症の薬物治療、残業時間の傾向スコアマッチング(PSM)を用いて、喫煙者と非喫煙者(n=2,098)を1:1の比率で比較しました。
結果
- 現在の喫煙者と非喫煙者と比較して、白血球数(p=0.044)、血小板数(p<0.001)、グルタミルトランスフェラーゼ(p=0.023)、およびトリグリセリド(p=0.027)が有意に高かったことが示されました。喫煙者は社会的サポートに関して非喫煙者よりも有意にストレスを報告しました(p=0.027)。
結論
- PSMの結果、生活習慣病(非伝染性疾患)に関連するいくつかの血液検査項目が現在の喫煙者で高値を示し、これらの個人は非喫煙者よりも有意にストレスを報告しました。2020年に改訂された全人的健康増進計画でのグループ分析の強調により、私たちの研究結果は職場での禁煙プログラムの強化に役立つことが期待されます。