食事習慣が卵子・精子の品質に与える影響

習慣の大切さをお伝えしたい!!という所長。
当研究所では不定期に習慣に関する医学論文を紹介しています。
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要約

- 食事習慣が卵子・精子の品質に与える影響は、いくつかのカテゴリーに分類できる。
- 文献を、卵母細胞と精子に及ぼす食事摂取量の影響に基づいて分類する。
- 食事パターン、母体栄養の子宮内影響などのトピックがカバーされる。
- 総じて、果物、野菜、全粒穀物、魚介類、レンズ豆、不飽和脂肪酸を含む食物が、生殖細胞の品質を向上させることができる。
- 疫学的研究において、食事摂取頻度アンケートは、食事を評価するための最も一般的な方法の一つである。
- 食事評価の方法的多様性や、アンケートにおける食事摂取の測定の不十分さによって、いくつかの信頼性の低い結果が報告されることがある。
- したがって、栄養的な食事は単純に客観的ではなく、明らかな潜在的なメカニズムを説明することが不十分であるため、エビデンスの品質を改善する必要がある。
- さらに、摂取される可能性のあるさまざまな化合物は、他の外的要因(薬物、農薬、喫煙、アルコール)や人間の栄養パラメータの変化に影響を与える分子機構に影響を与える可能性がある。
- 最近では、人工知能は広く注目を集めており、最適な栄養効果のために食事パターンを正確に分析するための役割を果たす可能性がある。
- したがって、将来の前向きランダム化研究や分子レベルでの細胞への影響の明確な分析を含む、明確な方法に基づく客観的な測定が必要である。

文献紹介

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37283851