スペイン・バスク地方の成人における生活習慣と肥満現象の関連
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スペイン・バスク地方の成人における生活習慣と肥満現象の関連
要約
-生活習慣と肥満リスクに関係があるが、異なる生活習慣と肥満現象の関係はまだ不明。
-この研究は、食習慣、運動、睡眠、タバコとアルコールの消費など、異なる生活習慣と4つの肥満現象との関連を分析した。
方法
-標本は、18歳から70歳までの521人の成人を含んでいた。
-性別、年齢、社会経済的地位をコントロールするため、重回帰モデルを使用した。
結果
-主食の時間が肥満全体と腹部肥満と逆の関係があり、一方、食事の回数が正の関係があった。
-定期的なスポーツの練習と継続時間は全ての肥満現象と負の関係があった。一方、テレビの視聴時間は肯定的な関連があった。
-歩行は肥満全体と腹部肥満と逆の関係があった。睡眠の質は双方の現象と正の関連があった。
-元喫煙者は腹部肥満と脂肪分布との肯定的な関係があった。タバコの本数は、脂肪体積を除いて全ての肥満現象と正の関係があった。
-アルコール消費は過剰な体脂肪と逆の関係があった。時折の飲酒は全体的な肥満と脂肪過剰との負の関連があった。
結論
-まとめると、1日の食事回数が少なく、睡眠が悪く、テレビを見る時間が多く、タバコの喫煙量が多くなると、肥満現象のリスクが大幅に高くなるが、主食の時間、運動、中程度のアルコール消費とともに肥満のリスクが低下する関連があった。