中国人の成人におけるデータ駆動型高血圧予防食生活の比較

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中国人の成人におけるデータ駆動型高血圧予防食生活の比較:全国調査に基づく

要約

目的

- 食生活は高血圧管理において重要であり、この研究は中国人の高血圧予防食生活を特定し比較することを目的としている。

方法

- 2015年から2017年の期間に実施された中国栄養と健康調査(CNHS)から、18歳以上の52,648人が対象となった。縮小ランク回帰(RRR)および偏最小二乗回帰(PLS)を適用して食生活を特定し、多変量調整ロジスティック回帰を使用して、食生活と高血圧の関連を評価した。

結果

- RRRおよびPLSから導出された食生活は、新鮮な野菜と果物、きのこや食用キノコ、海藻、大豆と関連製品、混合豆、乳製品、新鮮な卵をより多く摂取し、精製された穀物をより少なく摂取する特徴を共有していた。最高カテゴリーの参加者は、最低カテゴリーに比べて、高血圧の発生率が低かった(RRR-DP:OR=0.77、95%CI=0.72-0.83;PLS-DP:OR=0.76、95%CI=0.71-0.82;すべてのp<0.0001)。単純化された食生活スコアでも同じ傾向が見られた(簡易化されたRRR-DP:OR=0.81、95%CI=0.75-0.87;簡易化されたPLS-DP:OR=0.79、95%CI=0.74-0.85;すべてのp<0.0001)。

結論

- 特定された食生活は、東アジアの食習慣に高い適合性を持ち、中国人の成人において高血圧との明確な負の関連があることがわかった。簡易化された食生活スコアによっても同様の結果が得られ、高血圧に関する食生活分析の成果を拡大する可能性があることが示唆された。

文献紹介

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37335360