励まし対象が励ます人になる時

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励まし対象が励ます人になる時:自分に励ましを与えて、フルーツの摂取を促進することを探る

要約

- 研究では、家庭環境で自分自身に励ましを与え、フルーツの摂取を促進する自己励ましの直接的および長期的影響、自己励ましの効果がなくなった後に効果が残るかどうか(時間的転移効果)、自己励ましによって健康的な食習慣を身につけ、それが時間的転移効果を説明できるかどうかを調べた。

方法

-参加者(N = 331)は、フルーツの摂取を促進する自己励ましを8週間選択するか、コントロールグループにランダムに割り当てられた。
-その後、参加者には1週間自己励ましを取り除くように求め、時間的転移効果を評価した。

結果

-結果は、自己励ましの直後にフルーツの摂取に対して肯定的な効果があり、自己励ましが実行されている8週間中に続き、フルーツの摂取習慣の強度の増加に伴った。
-しかし、時間的転移効果に関しては混合した結果が出たが、習慣の強度の調停効果は見られなかった。

結論

-この研究は、健康的な食事摂取を増やすための自己励ましへの最初の探求であるが、結果は自己励ましが伝統的なナッジの拡張子になり得ることを示唆しており、家庭外の環境に影響を与えることができることが分かった。

文献紹介

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37335055